エッセイ・写真―1回・万国の女性よ自立せよ。


浜田隆政(TAKAMASA HAMADA)→2014年11月10日Google+投稿文書

★『万国の女性よ、自立せよ!』
 ――朝まで生テレビ録画『女性が輝く社会』を昨日見て、私が最後に言った言葉の続き。

 【写真№14-037-032-文字-300】 


  ○万国の女性よ自立せよ!
自立なくして貴君らの自由はない。
奴隷の〝奴〟は女性が男性・社会にひざまずく、と記すが如しなり。
 
 ○自立なくして、恋愛もない。
そこにあるのは、売春の是非はともかく、永久売春のみである。
見合いをすれば、「お宅の年収は?」、「仕事は正規か非正規か」、と。
医者と結婚すれば宝籤(たからくじ)の当たり、と。
非正規ならば〝はずれ〟ばかり、と。
相手の性格・人格ではなく、金と結婚する。
これを永久売春と言う。
  だから、私は言う。
  万国の女性よ、自立せよ!
 
 ○労働は人間を他の動物から進化させた。
労働、それは人間の能力を信じられない次元までに高めるもの。
目的を持ち、それに向かい試行錯誤を繰り返す。
成功したとき、その喜びは至福となる。
そして、それは社会発展の原動力でもあった。
この繰り返しで人間・社会は発展してきた。
そのためには労働に勤(いそ)しまねばならない。
  だから、私は言う。
  万国の女性よ、自立せよ!
 
 ○だが、正当な労働の報酬、労働条件を剥奪(はくだつ)されたとき、労働は人間に敵対する。
鬱(うつ)病、労働災害での死亡、ストレス解消目的での暴飲暴食……。
一つ間違えば、人間が人間でなくなる道へと繋(つな)がる。
チャップリンの映画『モダンタイムズ』を見るが良い。
目的が見えない労働も人間に敵対する。
これを哲学用語で人間疎外(そがい)という。
目的を持つ、神の見えざる手に導かれた、正当な報酬を伴う労働!
これなくして、人間の進化はない。
そして、最も、真の労働から阻害されている人達の集団の一つが女性である。
女性が正当な労働に勤しめだしたとき、社会は大きく進化する。
女性の人権樹立、それは不当な労働に苦しんでいる人全体の救済にも繋がる。
  だから、私は言う。
  万国の女性よ、自立せよ!
 
 ○女性が自立を目指したとき、現代の社会では多くの苦難がある。
それを一つ一つ取り除くのが政治であり、政府の仕事である。
そうした具体的施策なくして、政府が「女性が輝く社会」と言うとき、それは集票のためのCMにすぎないときが多々ある。
そのようなことは、ヒトラーですら、もう少し長生きをしていれば、権謀術数上、言うときがきたかもしれない。
そして、アファーマティブアクションには単純には賛成出来ないときもある。
大臣の何パーセントかを女性とする、等々には。
植民地主義者が傀儡(かいらい)政権を打ち立てたとき、現地の人の何パーセント以上を政府幹部に登用すると言うことがある。
だが、植民地主義者の手先に該当する人のみに限定するのと、アファーマティブアクションは時には同じ意味を持つことがある。
三従の教えに従順な女性と、女性の活躍を真に願う男性の方とどちらを選ぶか、である。
勿論(もちろん)、女性の人権樹立に一番熱心な女性が社会のリーダーとなるにこしたことはない。
そのための障害を一つ一つ取り除くことが政治に求められている。
単純な割当て・アファーマティブアクションは、時には、あらゆる所で人間対立を生み出すことすらある。
形式的に女性登用と言っても、男性と女性のみか、貴族階級女性と労働者階級女性という、女性同士での対立すら生みかねない。
男性の社長が幾ら稼いでも、非正規の男性職員の待遇改善とはならないが如しである。
歴史は、こうした事項に、警鐘を鳴らしたときもある。
空文句、美辞麗句の言語より、貴族女性割当制度よりも、女性の中でも更に底辺にいる女性の人権樹立への具体的な施策を。
具体的に何が問題かを、政府に明白に示すため、すべての女性はまず自立を目指さなければならない。
  だから、私は言う。
  万国の女性よ、自立せよ!
 
 ○かつて、マルクスは「万国の労働者よ、団結せよ」と唱(とな)えた。
だが、今の時代はそれが至極困難な時代になってきた。
だから私は言った。
万国の消費者よ団結せよ!(直後に偶然か、日本に消費者庁がつくられた。)
労働者は一人一人は弱い存在であり、経営者に対して互角では一切ない。
だが、消費者は神様である。
アメリカの公民権運動はバスボイコット運動から始まった。ガンジーも然りである。
だから、万国の消費者よ団結せよ!
同様に、労働者の中で最も不利な立場にいる集団の一つが女性である。
その問題を克服せずに、社会の進化もないし、少子高齢化社会問題脱出の道もない。
直面している・するであろう問題を、社会全体にたたきつけるため、全ての女性よ自立せよ。
  再再度、私は言う。
  万国の女性よ、自立せよ!
 
 ○三十年近く、労働権を奪われ続けた私だからこそ、労働の重要性を知っている。
三十年近く、正当な報酬を剥奪され続けた私だからこそ、屈辱的生活を知っている。
三十年近く、自己の意思で動くことを阻止つづけられた私だからこそ、人権というものの重要性を知っている。
  だからこそ、私は言う。
  万国の女性よ、自立せよ!  

 

【●全体解説】

 2014年11月8日夜、『朝まで生テレビ』を録画で見て最後に言いかけた私の言葉を全文収録した。本日(2014年11月9日)起きてから一時間ほどで一気に記した文章のため、誤字も含めて若干の誤謬(ごびゅう)があるかもしれない。
 なお、しばらく、私自身の自立への再度の試みのため、『朝まで生テレビ』も含めて、テレビは一切みないかもしれない。
 例外は、天気予報とか地震速報、あるいはごく玉に比較的無色透明に近いNHK午後7時のニュース程度であろう。


 《語句解説》
  ①「疎外」→哲学、経済学用語としての疎外(そがい、独: Entfremdung、英: alienation)は、人間が作ったもの(商品・貨幣・制度など)が人間自身から離れ、逆に人間を支配するような疎遠な力として現れること。またそれによって、人間があるべき自己の本質を失う状態をいう。『ウィキペディア』 より抜粋。

  ②三従(さんじゅう)の教え
 ○女性が従うべき三つの道。すなわち家にあっては父に従い、嫁しては夫に従い、夫の死後は子に従うこと。 {『広辞苑第六版』(株式会社岩波書店)より抜粋。} ○女性は生家では父に従い、嫁にいっては夫に従い、夫の死後は子に従うということ{『漢字源 改訂第五版』より抜粋}

 ○三従(さんじゅうSan-cong)中国で,古来用いられた婦人の生涯に対する箴言 (しんげん) 。『礼記』や『儀礼』などにもみえる。女性は「幼にしては父兄に従い,嫁しては夫に従い,夫死しては (老いては) 子に従う」ものとされ,家庭のなかにおける婦人の従属性を示す言葉。 {『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説』より抜粋}

③「元始、女性は実に太陽であつた。真正の人であつた。今、女性は月である。他に依つて生き、他の光によつて輝く、病人のやうな蒼白い顔の月である」{平塚らいてう『青鞜(せいとう)より』

◎月食の写真は私・浜田隆政が2014年10月8日撮影。詳細はGoogle+の浜田隆政Google14-011-2参照。またFacebook書込№14-54にも同一文書あり。関連写真などはGoogle+の方が鮮明。
 関連→ Google+→14-011-1~4とFacebook→14-52~54参照